蛇の脱皮不全の話1

以前書いた「蛇の抜け殻の話」の時に脱皮不全だった2018 CB オスベビーの脱皮不全改善策についてです。
チラッ
このベビーは、同時期に生まれて同じ環境で育ったメスベビーと比較して重症の脱皮不全に陥ってしまったのですが、メスベビーとの違いは蛇ダニが付いてしまったことと、性格が少々神経質なことです。

蛇ダニについては完全に飼い主の失態で、駆除は完了したので次回は上手く脱皮してくれることを祈りつつ、

実は、もうひとつ対策として試してみようと思っていることがあります。

蛇の皮の主成分はケラチンです。
外側の硬い鱗はβケラチン、鱗の付け根はαケラチンで、このケラチンの合成を活発にするためにはケラチンを構成するアミノ酸を含むたんぱく質を摂取しなければいけませんが、マウスを丸ごと与えている以上これらが不足することはあまり考えられません。

ということは、脱皮不全はたんぱく質の分解→アミノ酸→ケラチンの合成 の 流れ のどこかで失敗していることが考えられます。

そこでたんぱく質の代謝やケラチン生成をサポートする栄養素をちょこっと調べると、ビタミンB2、ビタミンB6の名前が挙がりました。

さらにこれらの栄養素はストレスで大量消費されてしまうとのこと。

そうするとまさに先述のオスベビーのような神経質な性格の個体は
ストレスが溜まる→ビタミン消費→摂ったたんぱく質に対してビタミンが足りなくなる→たんぱく質の分解やケラチンの合成が上手く行かなくなる→脱皮不全→温浴で皮をむく→ストレスが溜まる
のエンドレスになると思いませんか?

そこで思い付いたのが爬虫類の総合ビタミン剤「レプチゾル」です。

脱皮不全にレプチゾルは聞いたことがありませんが、このレプチゾルにはB2、B6が含まれています。

その他にもビタミンA、D3、C、B1、B12が含まれており過剰摂取が少々危険なビタミンもありますが…

湿度が適切でも起こりうる脱皮不全がビタミン剤の投与だけで回避できるなら、試してみる価値はありそうです。

思えば、呼吸器疾患で常に体調が良いとは言えなかったこだま氏が上手に脱皮できていたのも、日々投与していたビタミン剤と関係があるのかもしれません。

また何か結果が得られたら、こちらで報告したいと思います。

しののめ

Ball python, Mini rex, Aquarium, Shiba 日々何気ないペットの事を、あれやこれや備忘録も兼ねてまとめ書きします。生き物関係のみなさまの参考になれば。

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